筋筋膜性腰痛症の対策

骨や内臓に異常がなく、また特に病気と関連がないなら
筋筋膜性腰痛症かもしれません。
腰のあたりが重い、疲労感が続く…
そんな症状を示すのがコレです。
急激な症状の場合をぎっくり腰と呼びます。
筋筋膜性腰痛症がおこる理由は、
腰の周囲の筋肉が必要以上に緊張してしまい
緩和されないことと、筋肉の損傷です。
蓄積によって起こるものと、突発性のものがあります。

納得した女性

32:筋筋膜性腰痛症の特徴

筋肉への負荷が原因

筋筋膜性腰痛症(きんきんまくせいようつうしょう)は、筋性腰痛症(きんせいようつうしょう)とも呼ばれます。
筋肉の緊張が増大することでコリになると、血液の循環に支障をきたします。さらに疲労物質の蓄積や突然かかる巨大な負荷によって痛みが出るものです。
一般的な腰痛の症状のうち8割はコレだとされており、骨や関節に異常が見られず、特に内臓などに疾患もないのも特徴。

筋筋膜性腰痛症のタイプはふたつに分けられ、長期間筋肉への負荷を続け、疲労蓄積によって発生する「蓄積型」のものと、突発的な筋肉への大きな負荷により損傷をきたす「突発型」のものがります。突発型はぎっくり腰とも呼ばれます。
ここでは蓄積型について解説します。

→ぎっくり腰の対策も読んでおこう

気をつけたいこと…

  • 長時間同じ姿勢を続けない
  • ストレッチで筋肉をほぐす
  • 寒さ対策をする

33:筋筋膜性腰痛症対策の実践

長時間同じ姿勢を続けない

座って勉強

とにかく腰に負担をかけないことが肝要。
デスクワークや車の運転を長時間するときは、30分から1時間に一度は立ちあがって腰を伸ばし、腰の筋肉の緊張を解きましょう。



ストレッチで筋肉をほぐす

ストレッチによって血液の循環を促し、 筋肉の柔軟性を高めることで症状の改善が期待できます。
またストレッチは痛みが強い時には実施してはいけません。患部を押してみて痛いけれど気持ち良い感覚が得られるようになればストレッチを実施しましょう。

仰向けで膝を抱える

 1…床に仰向けに寝そべって、両手で両膝を抱えます。腰を浮かせるようにして背筋を伸ばします。



仰向けで片足を上げる

 2…同じく仰向けのままで、左足はまっすぐ、右足は膝を曲げて足の裏を床に付けます。両手で右足の腿を支えます。
その状態から曲げた足を真上に向けて伸ばします。
左右を逆にして再度繰り返します。



手を伸ばして腰を伸ばす

 3…膝を曲げて床に座り、腹筋運動をする体勢を作ります。上体を半ば起こした状態をキープし、両手をまっすぐ水平になるよう伸ばします。



片手片足を上げて伸ばす

 4…最後のストレッチは、四つん這いになって行います。
左手と右足を同時に水平に上げてピンと伸ばして静止します。続いて右手左足で同じように行います。



寒さ対策をする

医者

血液の循環を良くすることで筋肉の緊張をほぐすことができます。そのためには腰を温めるのが早道。逆に言えば腰を冷やすと腰痛は悪化してしまいます。
特に冬場は意識して腰を温めるようにしましょう。
寒さ対策はこちらでチェックを。



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→ ぎっくり腰の対策

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